Tamagawa cirmon at night

cirmonが書くブログです。

光と杖

 昨夜22時頃、家の近くを散歩していると、目が見えなく杖で前を確認しながら歩いている人とすれ違った。足取りはかなりゆっくりだった。街灯が少ない道だったため、心配になって見えなくなるまで見てしまったが、何事もなく歩いて行った。

 

 そういえば浪人生の時、塾の校舎から歩道橋を渡ってコンビニに昼食を買いに行った際、歩道橋で目が見えない杖を突いた人とすれ違ったが、帰り際でも同じ場所を歩いていたため、迷っているのではと思い声をかけたことがあった。するとやはり、歩道橋の降り口が複数あり迷ってしまっていたようだった。私が昼食を買ったコンビニを目指していたということなのでコンビニまで案内して別れた。

 

 目が見えない世界とは一体どんなものだろうか。今の私には想像もつかない。私は光を捉えて視覚を用いて歩いている。あの人たちは杖越しの触覚を用いて歩いている。世界の捉える手段が違う。触覚を頼りに歩く人は一体どんな風に世界を捉え感じているのだろうか。