Tamagawa cirmon at night

cirmonが書くブログです。

小路のプロパン

 今朝起きて真っ先に散歩へ出かけた。最近はレポートだなんだかんだと、夜更かしが多く朝の目覚めが悪いため、しっかり朝日を浴びて生活習慣改善という算段である。

 

 家の近くの大通りにあるコンビニで、さて今日はどちらへ行こうかとウロウロしていた。すると、近くの空き物件と理髪店の間に、長くはないが細道があることに気が付いた。見慣れた景色のなかの発見に喜びつつ意気揚々と進んでみた。

 

 ...のだが、その道の中ほどで妙な異臭がすることに気が付いた。マスク越しでもわかる異臭。これは.......ガス!どこからかガス漏れしているようだ。と思って見回すと私のすぐ横に大きなプロパンガスのタンクがあった。絶対こいつだろ。

 

 爆発してはたまらん!と思いすぐにその小路を飛び出し、コンビニのある大通りに戻った。大通りにでてしまえば異臭も全く気ならず、その小路の入り口を横切る他の通行人も、特に気に留める様子はなかった。

 

 こういった場合はどこかに通報したほうが良いのだろうか。でもどの会社に?他人の家のガスを?ガス漏れてなかったら?てか通報している間に爆発でもしたら...。そんなことを考え小路の見えるところで数分間ウロウロ考えあぐねていた。

 

 このままでは埒が明かないと思い、もう一度臭いを確かめに小路に入ることにした。小路を前にまた爆発の悪い想像がよぎったが、ままよと足を踏み入れた。

 

 ちゃんとガスの悪臭がしたらどの会社でもいいから電話で相談しようと決めた。意を決してマスクを外して嗅覚を研ぎ澄ます。タンクの周りを重点的に嗅ぎまわる...。

 

 そこには朝の澄み切ったおいしい空気が流れていた。ついさっきはマスク越しでもわかった悪臭は、跡形もなくいずこへ消えていた。

 

 

 

 やはり私の思い過しだったのか。はたまた通報したあとに起こる他人を巻き込む出来事を避けるため、嗅覚が都合の良い判断を下したのだろうか。今日の夜もう一度確かめに行こうか。とにかく惨事の種でないとよいのだが。